法定点検・保守作業に協力しないとどうなる?
賃貸物件では、建物の安全性や快適な住環境を保つために、定期的に「消防設備点検」や「排水管洗浄」などの法定点検・保守作業が実施されます。
これらは建物全体の維持管理に必要不可欠なものであり、入居者様のご協力が欠かせません。
とはいえ、「忙しくて都合がつかない」「知らない業者を入れたくない」といったお声もあるかもしれません。
しかし、協力をいただけない場合、建物全体やご自身にも影響が及ぶ可能性があります。
今回は、法定点検・保守作業にご協力いただけない場合に考えられる影響について、わかりやすくご紹介します。
消防設備点検に協力しないとどうなる?
・法律に基づく義務
・消防設備の点検は「消防法」により義務付けられた点検です。
・一部でも点検できない部屋があると、建物全体が「未点検」と扱われ、管理者(オーナー様や管理会社)が行政から指導を受ける可能性があります。
・火災時の安全に関わるリスク
・室内の火災報知器が正常に作動するかを確認するための点検ができないと、いざという時に作動しないリスクが高まります。
排水管洗浄に協力しないとどうなる?
・詰まりや逆流の原因に
・油汚れやゴミが蓄積すると、排水の流れが悪くなり、悪臭や詰まり、逆流などのトラブルにつながる恐れがあります。
・修理費用が自己負担になる場合も
・洗浄を断り続けた結果起きたトラブルが入居者側の責任と判断されれば、修理費用をご負担いただく可能性もあります。
⚠️ 協力しないと契約違反になる?
多くの賃貸契約書には「管理のための必要な立入に協力すること」が明記されています。
正当な理由なく点検・作業を拒み続けると、契約違反(債務不履行)とみなされる可能性があります。
すぐに契約解除になるわけではありませんが、
1.管理会社からの注意・通知
2.書面による勧告
3.それでも改善がない場合 → 契約解除の検討
という流れになることもありますので、注意が必要です。
✅ 都合が合わない場合はどうすれば?
当日立ち会えない場合や不安がある場合は、必ず事前に管理会社もしくはお知らせに記載されている連絡先へご連絡ください。
再調整や鍵預かりによる対応など、柔軟に対応可能な場合もあります。
まとめ
法定点検・保守作業は、建物全体の安全と、ご自身の快適な暮らしを守るために欠かせないものです。
少しのご協力で、大きな安心につながりますので、ご理解とご協力をどうぞよろしくお願いいたします。
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