
地震保険って必要?
地震が起こると「入っていないけど大丈夫かな…」と不安になる前に
「地震保険、入ってなかったかも…大丈夫かな?」
ニュースで地震の速報を見るたび、そんな不安がよぎる方も多いのではないでしょうか。
普段は意識していなくても、実際に震度5以上の揺れが来たときには、
「もし自分の家が倒れたら」「家財が壊れたら」と一気に現実味を帯びてきます。
特に、2025年6月末に鹿児島で発生した震度5弱の地震では、
これまであまり揺れを感じる機会のなかった地域でも、突然の大きな地震に見舞われました。
建物被害は少なかったものの、「どこにいても地震は他人事ではない」と感じた方も多かったのではないでしょうか。
火災保険では地震による被害は補償されません
意外と知られていないのが、火災保険では地震を原因とする損害は補償されないという点です。
たとえば…
・地震の揺れで建物が倒壊した
・地震によってガス管が破損し、火災が起きた
・地震で家具が転倒し、家電が壊れた
こうしたケースでは、火災保険の対象外となってしまい、地震保険に加入していなければ補償は受けられません。

地震保険で補償される内容は?
地震保険は火災保険とセットで加入する形式になっています。
主な補償対象は以下の通りです。
・建物の損害(全損・大半損・小半損・一部損)
・家財の損害(テレビ・冷蔵庫・家具など)
加入金額は時価が基準となり、火災保険の補償額の50%が上限です。
つまり、地震保険は「すべてを元通りにする」ものではなく、生活を立て直すための“支え”という位置づけになります。
賃貸でも地震保険は必要?
「持ち家じゃないから関係ない」と思われがちですが、実は賃貸でも地震保険(=家財の補償)はとても重要です。
たとえば…
・地震で冷蔵庫が壊れた
・棚が倒れてパソコンが故障
・食器や本などが落ちて破損
これらはすべて、ご自身の家財に対する被害です。
特に、単身者向けの物件でも家財評価額が50〜100万円を超えるケースは少なくありません。
「地震が来たら諦めるから保険は入らない」…それも一つの選択
単身で生活されている方の中には、
「家財も少ないし、大地震が来たらどうせ全部ダメになるから諦める」
という理由で地震保険に入らないという方もいらっしゃいます。
確かにその考え方も一つの選択肢ですし、無理に加入する必要はありません。
ただ、実際に地震で壊れるのは、家電や家具といった“日常の道具”たち。
全部買い直すとなると、数十万円単位の出費になることも少なくありません。
「もしかしたら自分も何かしら壊れるかもしれない」
「そのとき少しでも補償があると助かるかも」
そう思ったときが、備えを考えるタイミングです。
オーナー様にとっても地震保険は“経営の備え”
賃貸物件のオーナー様にとっても、地震による建物被害は避けて通れないリスクです。
・建物の倒壊や損傷
・入居者の退去による空室リスク
・修繕にかかる費用負担
これらは経営に直結する問題です。
地震保険に加入しておくことで、修繕費用の一部を補填できたり、事業継続のリスクを抑えることができます。
地震は予測できません。だからこそ、備えが大切
地震はいつどこで起きるか分かりません。
だからこそ、事前の備えがとても大切です。
いざというときに「保険に入っていてよかった」と思えるよう、
今一度、ご自身の火災保険・地震保険の内容を確認してみてください。
保険の見直し・ご相談もお気軽に


