ゲリラ豪雨による水災被害時の賃貸住宅の対応と公的支援まとめ
先日の激しいゲリラ豪雨で管理物件にも水災被害が発生し、ご入居者様にはご心配とご不便をおかけしております。
被害に遭われた際の基本的な対応方法と、役所や自治体の支援制度についてわかりやすくご案内いたします。
1. まずはご自身とご家族の安全確保
浸水や水害が起きたら、避難経路を確保し安全な場所へ避難してください。
停電やガス漏れの危険もあるため、状況に応じて電気やガスの元栓を止めることも検討しましょう。
2. 管理会社・オーナー様へ速やかに連絡
被害状況を確認したら、すぐに管理会社やオーナー様に連絡しましょう。
建物の構造部分の修繕はオーナー様の責任範囲で、管理会社が修理手配を行うケースが多いです。
3. 被害状況の写真撮影
浸水範囲や壊れた設備、家具などをできるだけ詳しく写真や動画で記録しましょう。
これらは後の修理や補償交渉に役立ちます。
4. 家財の保護と保険確認
建物の修理はオーナー様の責任ですが、家具・家電・衣類などの家財は入居者様の所有物です。
火災保険や家財保険の「水災補償」が適用されるか確認し、未加入なら今後のために加入を検討しましょう。
損害を受けた家財を処分する前に、必ず被害状況がわかる写真を撮影し、被害品のリストを作成してください。
保険請求の際に必要となることが多いため、忘れずに行いましょう。
5. 速やかな片付けと乾燥
浸水した場合は、できるだけ早く水をかき出し、床や壁の乾燥を進めることが大切です。
カビの発生や腐食を防ぐためにも、換気を良くし、扇風機や除湿機を活用してください。
濡れた家財は安全な場所に移動し、必要に応じて専門業者に相談しましょう。
6. 修理・復旧は管理会社・オーナー様と相談し、専門業者に依頼
修理は自己判断せず、必ず管理会社やオーナー様と相談してください。
水災被害の修理は建物の構造部分や電気設備など専門知識が必要ですので、信頼できる専門業者に依頼することをおすすめします。
管理会社や保険会社から推薦される業者を活用しましょう。
7. 役所・自治体の支援や相談窓口を活用
大規模災害時には災害救助法が適用され、応急住宅の提供や生活必需品の支給などの支援があります。
また、災害見舞金や義援金の支給、生活再建支援金などの制度も利用可能です。
役所や自治体は相談窓口を設置し、手続きや保険の案内も行っています。
詳しくはお住まいの自治体の防災課やホームページでご確認ください。
▶浸水被害にあってしまったら（世田谷区）
8. 役所は直接補償しない
役所や自治体は生活支援や復旧支援を行いますが、損害の直接的な補償は行いません。
損害補償は火災保険や家財保険、オーナー様との話し合いが基本となります。
9. 日頃からできる浸水対策
万が一の被害を防ぐため、次のような事前対策も効果的です。
・大雨が予想されるときは玄関前やベランダの排水口を確認、掃除して水はけを良くしておく
・土のうや水のう（簡易的にゴミ袋に水を入れるなど）を玄関前に設置し、水の侵入を防ぐ
・マンションの共用部が心配な場合は、管理会社へ相談しておく
ゲリラ豪雨の水災被害は、入居者・オーナー様・管理会社・公的機関がそれぞれの役割を果たして対応していくことが重要です。
契約内容や保険の内容は日頃からご確認いただき、万が一に備えましょう。
何かご不明点やご相談があれば、いつでも当社までお問い合わせください。
皆さまの安心安全な暮らしをサポートいたします。
