アスベスト(石綿)とは?健康への影響とオーナー様・入居者様が知っておくべきこと
今回は、「アスベスト(石綿)」について、建物のオーナー様・入居者様どちらにとっても知っておきたいポイントを分かりやすくご紹介いたします。
■ アスベストとは?
アスベストとは、天然の鉱物繊維で、かつて建築材料として広く使われていました。
耐熱性・耐久性・防音性などに優れ、屋根材、外壁材、天井、配管の保温材などに利用されていましたが、健康への影響が問題視され、2006年に全面禁止されました。
■ どのような建物に使われているの?
築年数が2006年以前の建物では、アスベストを含む建材が使われている可能性があります。
特に1970年代~1990年代に建築されたマンションやビルでは、下記の場所に使われていた例があります:
・天井裏の吹付材
・外壁や軒天の仕上げ材
・給水管・排水管の保温材
■ アスベスト=危険…ではありません
アスベストは「飛散」することで人体に害を及ぼすとされています。
つまり、通常の状態(破損していない・封じ込められている)では、健康被害の心配はほとんどありません。
しかし、以下のような場面では注意が必要です:
・壁や天井を壊すリフォーム工事
・建物の解体
・建材の破損が見られる場合
■ オーナー様へ:工事前には調査と報告が必要です
2022年からは、一定規模の工事を行う際にアスベスト調査と報告が義務化されました。
特に築年数の古い建物をお持ちのオーナー様は、今後の大規模修繕や解体の計画に合わせて、事前調査をご検討ください。
三軒茶屋不動産では、必要に応じて信頼できる専門業者をご紹介し、スムーズな調査・報告・工事対応をお手伝いいたします。
■ 入居者様へ:普段の生活でのご心配は不要です
アスベストは、通常の生活の中で自然に飛び散ることはありません。
仮に過去に使用された可能性がある建材も、通常の状態であれば問題はなく、安全にお住まいいただけます。
今後、建物の一部に劣化や損傷が見られる場合や、リフォーム・修繕工事を行う際には、必要に応じて専門業者による調査や対策を行ってまいります。
どうぞご安心ください。
■ まとめ
アスベストについて正しく理解し、必要な対応を怠らなければ心配は不要です。
建物の長期的な価値維持や安全管理のためにも、オーナー様・入居者様ともに「知っておくべき知識」のひとつです。
▼参考リンク(外部サイト)
アスベスト、シスク粉に関するサイト - 原田コメントご相談・お問い合わせはお気軽にどうぞ
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