
浴室の鏡、放っておくとどうなる?オーナー様に知ってほしい「鏡の劣化と対応方法」
お風呂の鏡(ミラー)は、毎日使ううちに水垢やウロコ汚れが付着し、時間が経つと白く曇って見えにくくなります。
見た目だけでなく、清潔感や入居者様の満足度にも関わるため、放置はおすすめできません。
鏡の汚れ・劣化の原因
1.水道水中のカルシウムやマグネシウム
・水が乾くとミネラル分が残り、「ウロコ状」の白い汚れに。
2.石けんカスやシャンプーの成分
・これらが混ざって乾燥すると、頑固な曇りに変化します。
3.経年劣化による“裏面腐食”
・鏡の裏側の銀膜が傷み、黒いシミのような「黒ずみ」が発生します。
→ この状態になると清掃では改善できず、交換対応が必要です。

管理のポイントとメンテナンス方法
入居中のお部屋では、オーナー様が直接清掃を行うことはできません。
そのため、退去後の原状回復クリーニングの際に鏡の状態を確認しておくことが大切です。
通常のハウスクリーニングでは、軽いウロコ汚れや曇りは清掃の範囲内で対応されます。
しかし、長期間放置された頑固なウロコ汚れや裏面の黒ずみは、通常清掃では完全に落とせないことがあります。
清掃後も白くくもっている場合や黒ずみが広がっている場合は、鏡交換を検討するタイミングです。
交換の目安と費用感
・一般的な交換費用:5,000〜15,000円前後(サイズや取付方法、壁面の状況により変動)
・交換タイミングの目安
・黒ずみ・腐食が広がっている
・表面がザラつき、清掃しても透明感が戻らない
・鏡が剥がれかけている、錆びている
こうした劣化は、入居者様からの印象にも直結します。
浴室は“清潔感”が特に求められる場所なので、築年数に応じた設備更新の一部として定期的な見直しをおすすめします。

原状回復の判断ポイント
退去時の鏡の状態によっては、経年劣化として貸主負担になるケースがほとんどです。
ただし、入居者様による明らかな傷やコーティングの剥がれなどがある場合は、過失負担となることもあります。
原状回復ガイドラインを参考に、個別の状況に応じて判断しましょう。
まとめ
浴室の鏡は「汚れが落ちにくい」=「交換サイン」です。
放置すると見た目の印象が大きく損なわれ、せっかくのリフォーム効果も半減します。
定期点検やクリーニング時に鏡の状態を確認し、早めの交換で入居者満足度を保つことが、結果的に空室対策にもつながります。
三軒茶屋不動産では
原状回復工事や共用部清掃の際に、浴室の鏡や水回りのチェックも行っております。
鏡の曇りや黒ずみが気になる場合は、お気軽にご相談ください。

