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賃貸でのシャワーヘッドについて

建物維持・室内設備関連

池田 綾子

筆者 池田 綾子

管理営業部の池田です。オーナー様と入居者様、双方が安心してお取引できるよう、建物の維持管理から入居者様対応まで、スムーズな運営をサポートします。「空室対策」や「修繕・リフォームのご相談」などもお任せください!安心して管理をお任せいただけるよう、きめ細やかな対応を心がけています。

賃貸物件では、シャワーヘッドを交換することで快適さを向上させることができます。

特に、節水型・高水圧型・塩素除去型など、さまざまな機能を備えたものが人気です。

ただし、物件の設備との相性によっては問題が発生することもあるため、導入時の注意点も理解しておくことが大切です。





近年人気のシャワーヘッドのタイプと特徴

節水型シャワーヘッド

特徴

  • 特殊な構造により水の使用量を30~50%カット
  • 水道代・ガス代の節約に貢献
  • ミスト機能や空気混合技術で快適な浴び心地

注意点(デメリット)

  • 給湯器の作動条件によってはお湯が出にくくなる
    • 給湯器は一定量以上の水流がないと作動しないため、節水率が高すぎるシャワーヘッドではお湯が出ないことがある
    • 特に古い給湯器(最低流量が多いタイプ)では不具合が起きやすい
    • 解決策 → 節水率が低め(20~30%カット程度)のものを選ぶ

高水圧(増圧型)シャワーヘッド

特徴

  • 水流を加速させ、水圧の弱い物件でも勢いのあるシャワーが可能
  • ジェット水流やマッサージ機能付きも人気

注意点(デメリット)

  • 物件の配管や水栓が高水圧に耐えられない場合がある
    • 古い配管では水漏れや破損のリスクが高まる
    • 水圧が強すぎるとホースや水栓との接続部から水が漏れる可能性
    • 解決策 → 高水圧型でも水流調整が可能なモデルを選ぶ



塩素除去・美容機能付きシャワーヘッド

特徴

  • カートリッジを内蔵し、水道水の塩素を除去
  • 肌や髪のダメージを軽減
  • 一部製品にはビタミンC・コラーゲン配合機能あり

注意点(デメリット)

  • カートリッジ交換が必要(定期的なランニングコストがかかる)
  • 一部のカートリッジは水流を制限するため、水圧が低く感じる場合がある


賃貸でのシャワーヘッド交換のメリット・デメリット

借主(入居者)様のメリット・デメリット

メリット

  • 簡単に交換可能(工具不要、退去時に元に戻せばOK)
  • 節水・光熱費の節約(年間数千円~1万円以上の削減も可能)
  • 快適なシャワー環境(水圧UP・塩素除去など)

デメリット

  • 物件の設備と合わないとトラブルが発生する
  •      修理費が借主負担になるリスクあり(交換したことによってのため)
    • 節水型→給湯器が作動しない
    • 高水圧型→配管やホースの破損リスク
  • 高機能なものはコストが高め(5,000円~20,000円)
  • 取り付け規格が合わない場合がある(アダプターが必要)

貸主様(オーナー様・管理会社)のメリット・デメリット

メリット

  • 節水型を導入することで、エコ設備としてアピール可能
  • 水圧向上タイプで水圧の弱い物件のクレームを軽減
  • 入居者様の満足度向上 → 長期入居につながる可能性

デメリット

  • 入居者様が勝手に交換し、元に戻さず退去するリスク
  • 高水圧型が原因で配管トラブルが発生する可能性
  • 塩素除去タイプはカートリッジ交換の管理が必要

シャワーヘッド交換時のチェックポイント

節水型の選び方
給湯器の最低作動水量を確認(古い給湯器だとお湯が出ないリスク)
節水率30%前後のものを選ぶとバランスが良い

高水圧型の選び方
物件の配管や水栓の耐久性を考慮する
水圧調整が可能なものを選ぶ

交換時の注意点
元のシャワーヘッドは保管しておく(退去時に戻す必要あり)
アダプターが必要な場合があるので事前に確認
オーナー様や管理会社に事前確認するのが安心(特に古い物件)


結論:賃貸でのシャワーヘッド交換はおすすめ?

入居者様にとっては快適な生活向上の手段だが、物件設備との相性を確認することが重要!
オーナー様にとってはメリットも多いが、設備トラブルのリスクも考慮する必要あり

「節水+高水圧」バランスの良いモデルがベスト
古い給湯器の場合は「節水率が低め」のものを選ぶ
高水圧型は調整可能なものを選ぶとトラブル回避できる

賃貸でも適切なシャワーヘッドを選ぶことで、快適かつ節約できるバスルーム環境を実現できます!



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