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エアコン設置 単体VSマルチ

建物維持・室内設備関連

池田 綾子

筆者 池田 綾子

管理営業部の池田です。オーナー様と入居者様、双方が安心してお取引できるよう、建物の維持管理から入居者様対応まで、スムーズな運営をサポートします。「空室対策」や「修繕・リフォームのご相談」などもお任せください!安心して管理をお任せいただけるよう、きめ細やかな対応を心がけています。

エアコンの設置を検討する際、「普通(単体)のエアコン」と「マルチエアコン」のどちらを選ぶべきか迷うことがあります。

特に土地の形状や外観の見栄えを考慮すると、最適な選択肢が変わるため、しっかりとした理解が重要です。


マルチエアコンとは?

マルチエアコンとは、1台の室外機で複数の室内エアコンを動かせるシステムのことです。通常のエアコンは、室内機1台に対して室外機1台が必要ですが、マルチエアコンなら1つの室外機で2~4台の室内機を制御できるため、室外機の数を減らせるメリットがあります。

それでは、「普通のエアコン」と「マルチエアコン」のどちらが賃貸に向いているかを比較してみましょう。


普通のエアコン(単体エアコン)

メリット

設置・交換が容易 → 故障時の対応も比較的簡単。
初期費用が安い → 一台ごとに設置するため、必要な部屋だけ導入できる。
修理・交換時の影響が少ない → 一台が故障しても、他の部屋のエアコンには影響しない。

デメリット

室外機の設置スペースが必要 → 各エアコンに対して1台の室外機が必要。
外観が損なわれる場合がある → ベランダや外壁に室外機が複数並ぶことがある。





マルチエアコン(1台の室外機で複数のエアコンを稼働)

メリット

室外機が少なくて済む → 限られたベランダや外壁スペースを有効活用できる。
見た目がスッキリする → 建物の外観を損なわない。

デメリット

初期費用が高い → 設置コストが普通のエアコンより高額。
故障時の影響が大きい → 室外機が壊れると、すべてのエアコンが使えなくなる。
修理費用が高くなりがち → 特殊なシステムのため、修理や交換が高額になる可能性あり。




結論:どちらが良い?

  • 単身者向け・1~2部屋の小規模物件普通のエアコンが無難。
  • 3部屋以上で設置スペースが限られている場合マルチエアコンも検討。
  • 故障時のリスクを最小限に抑えたい場合普通のエアコンがおすすめ。


主(入居者)様が故障時にどう対応するか?

  1. 貸主様(オーナー様・管理会社)に連絡 → 勝手に修理を依頼すると、費用負担のトラブルになることがある。
  2. 契約書の確認 → エアコンの修理負担がどちら(借主・貸主)なのか確認。
    • 備え付けエアコンなら通常、修理は貸主負担。
    • 借主が設置したエアコンなら、修理は借主負担。
  3. 応急処置 → 冷房・暖房が使えない場合、ポータブルクーラーや暖房器具の一時的な使用も検討。

注意点

  • 故障原因が借主の過失(例:フィルター掃除を怠った結果の不具合)なら修理費用を請求される可能性がある
  • 古いエアコンは修理より交換が必要になる場合があり、貸主と相談が必要

最適な選択肢は、物件の規模や予算、修理時のリスク管理を考慮して決めるのがベスト



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