賃貸物件における宅配ボックス導入のメリットと選択肢
近年、賃貸物件において「宅配ボックス」の需要が高まっています。
ネットショッピングの普及により、受け取り方法が豊富になり、駅やコンビニでの受け取りも可能となっています。しかし、水や重い荷物が多い場合には、やはり建物内で直接受け取れる宅配ボックスの方が便利です。
そのため、賃貸物件における宅配ボックスは、入居者の利便性を高める重要な設備となっています。
また、宅配ボックスの設置にあたっては、国や地方自治体の補助金を活用することで、初期費用の負担を軽減できる場合もあります。地域によって支援内容は異なるため、詳細は最寄りの自治体に確認することをお勧めします。
宅配ボックスの種類と特徴
【独立型宅配ボックス】
特徴
・設置場所を自由に選べる(エントランスや駐輪場付近など)
・戸数に応じて柔軟に設置可能
・電源不要タイプと電源ありタイプがある
例
・パナソニック「コンボライト」・・・・・価格帯: 5~15万円 特徴:戸建て・小規模物件向け、電源不要
・ユニソン「ヴィコ」・・・・・・・・・・価格帯: 10~30万円 特徴:デザイン豊富、設置自由度が高い
・フルタイムロッカー「FTSシリーズ」・・価格帯:30~100万円 特徴:集合住宅向け、大容量対応
✅ メリット
✔ 設置場所を柔軟に決められる
✔ 戸数に応じて設置数を調整できる
✔ 電源不要タイプなら工事費も抑えられる
⚠️ 注意点
・設置場所の確保が必要(エントランスや共有スペース)
・電源ありタイプは工事が必要(オートロック連携をする場合)
【ポスト一体型宅配ボックス】
特徴
・既存の郵便ポストを宅配ボックス付きにリニューアルできる
・省スペースで設置可能
・デザインが統一されるため、外観を損なわない
例
・パナソニック「コンボメゾン」・・・・・・・価格帯:10~20万円 特徴:ポスト+宅配ボックスの一体型、電源不要
・ナスタ「D-ALL」・・・・・・・・・・・・・価格帯:15~40万円 特徴:カスタマイズ可能、オートロック対応
・フルタイムロッカー「集合ポスト一体型」・・価格帯:30~80万円 特徴:中~大規模向け、ICカード対応可
✅ メリット
✔ 省スペースで設置可能
✔ 既存ポストと一体化できるため、物件の統一感を保てる
⚠️ 注意点
収納容量が限られるため、大型荷物には不向き
戸数によってはボックス数が足りなくなる可能性がある
導入のメリット
✅ 物件の競争力向上(設備充実で入居者の満足度UP)
✅ 宅配物の放置防止(エントランスや共用部の美観維持)
✅ 空室対策(宅配ボックスの有無で入居を決める人も多い)
設置時のポイント
⚠️ 設置スペースの確保(エントランス・駐輪場付近など)
⚠️ 戸数に応じたサイズ選定(宅配ボックスの数が不足しないように)
⚠️ 電源工事の有無を確認(オートロック連携を検討する場合)
補助金の活用
宅配ボックスの設置に関しては、国や地方自治体による補助金を活用できる場合があります。
たとえば、エコ設備の導入支援や地域活性化のための補助金が提供されているケースがあり、補助金を活用することで初期費用の負担を軽減できる可能性があります。
地域によって内容や対象が異なるため、詳細については最寄りの自治体に問い合わせることをお勧めします。
※国土交通省
※世田谷区(2025年度のエコ住宅補助金については補助事業の見直し検討中。具体的なご案内が可能となるのは4月以降となる予定。)
まとめ
賃貸物件における宅配ボックスの導入は、入居者様の利便性向上だけでなく、物件の付加価値を高め、空室対策としても有効な設備投資です。
おすすめの選択肢
・柔軟な設置を希望するなら「独立型宅配ボックス」(電源不要タイプが手軽)
・省スペースで設置したいなら「ポスト一体型」(集合ポストの交換時にも最適)
まずは設置場所や物件規模に応じて、最適な宅配ボックスのタイプを検討しましょう!