エアコンの異常・故障の原因と対応方法(応急処置付き)
今日は エアコンの異常・故障の原因と対応方法(応急処置付き) についてお話しします。
エアコンに関する話題を続けてお届けしてきましたが、本日は 「もしエアコンが不調になったら?」 という視点で、よくあるトラブルの原因と対処法を解説します。
急に冷えなくなったり、異音がしたりすると焦りますが、慌てずに原因を確認し、適切に対応することが大切です。
なお、賃貸物件の場合は、エアコンが設備として備え付けられていることが多いため、自分で業者を手配せず、まずは管理会社やオーナー様に連絡してください。そのうえで、応急処置として自分でできることもありますので、いざというときの参考にしてください!
1. エアコン本体の異常
1-1. 電源が入らない
原因
- 電源プラグが抜けている
- ブレーカーが落ちている
- 内部基板の故障
対応方法
✅ 電源プラグ・ブレーカーを確認し、しっかり差し込む・再投入
✅ 管理会社やオーナー様に相談。自身で設置した場合は修理業者に相談(基板の故障の可能性あり)
応急処置
ブレーカーを一度切り、5分後に再投入(エラーがリセットされることも)
手動運転ボタンを試す(本体カバー内にボタンがある場合あり)
⬇️例)手動運転ボタン
1-2.エアコンの風が出ない・冷えないときの確認ポイントと対処法
1️⃣風が出ない/送風が弱い
主な原因:
-
・フィルターの目詰まり
-
・ファンモーターの故障
対処方法:
✅ フィルターを掃除する(2週間に1回が目安)
✅ 改善しない場合は管理会社・オーナー様へ相談
※ご自身で設置されたエアコンの場合は、メーカーまたは修理業者へご連絡ください。
応急処置:
-
フィルターを一度外して運転してみる
→ 風が出れば、フィルターの目詰まりが原因の可能性大 -
エアコンを一度停止し、10分程度経ってから再度運転
→ 一時的な不具合であれば改善することがあります 2️⃣冷たい風が出ない/冷えが弱い
主な確認ポイント:
-
・フィルターの目詰まりはないか(掃除は定期的に)
-
・窓やドアが開いていないか(冷気が逃げていないか)
-
・設定温度が高すぎないか(28℃設定などになっていませんか?)
-
・外気温が非常に高いとき(35℃以上)は冷えるまで時間がかかることも
対処方法:
✅ 設定温度を25℃前後に調整し、しばらく様子を見る
✅ 直射日光を避ける(カーテン・ブラインドの活用)
✅ フィルター掃除や室内の気密性も確認
✅ 改善しない場合は管理会社までご連絡ください
豆知識:
猛暑日にはエアコンの冷房能力にも限界があります。
サーキュレーターや扇風機で空気を循環させると冷えやすくなります。
1-3.水漏れする(室内機からポタポタ)
原因
- ドレンホースの詰まり
- 熱交換器の結露
対応方法
✅ ドレンホースを掃除(ホコリ・カビ詰まりが原因)
✅ 管理会社やオーナー様に相談。自身で設置した場合は修理業者に相談
応急処置
掃除機でドレンホースの詰まりを吸い出す
タオルやバケツで水を受ける(応急処置)
⬇️ドレンホースクリーナー
2. 室外機の異常
2-1. 室外機が動かない
原因
- ブレーカーが落ちている
- 冷媒ガス不足
- コンプレッサーの故障
対応方法
✅ ブレーカーを確認し、再投入
✅ 管理会社や貸主に相談。自身で設置した場合は修理業者に相談
応急処置
室外機の裏側のゴミを取り除く(風の流れを確保)
ブレーカーを一度落とし、10分後に再投入
2-2.室外機から異音がする
原因
- 異物が入っている
- ファンのバランスが崩れている
対応方法
✅ 室外機の周りの障害物を取り除く
✅ 修理業者に相談
応急処置
室外機の下にゴムマットを敷く(振動音を軽減)
異音の発生源を確認し、ファンに異物が絡まっていないかチェック
2-3. 室外機が霜や氷で覆われる(冬場の暖房が効かない)
原因
- 気温が低すぎる
- 霜取り運転が正常に作動していない
対応方法
✅ 霜取り運転(デフロスト)を実行
✅ 管理会社やオーナー様に相談。自身で設置した場合は修理業者に相談
応急処置
送風運転で霜を溶かす(30分程度)
室外機にぬるま湯をかける(急激な温度変化は避ける)
3. リモコンの異常
3-1. リモコンが効かない / 反応が悪い
原因
- 電池切れ
- 赤外線送信部の故障
対応方法
✅ 電池を交換する
✅ リモコンの赤外線送信部が汚れていないか確認
応急処置
リモコンのリセットボタンを押す(ない場合は電池を抜いて5分待つ)
手動運転ボタンで試す(本体カバー内にあることが多い)
3-2.リモコンの表示が消える / 画面が見えにくい
原因
- 電池の電圧低下
- 液晶の不具合
対応方法
✅ 新しい電池に交換
✅ 管理会社やオーナー様に相談。自身で設置した場合は修理業者に相談
(リモコンの交換が必要な場合あり ※軽微な小修理(借主様負担)に当たる場合ありますので、まず確認を!)
応急処置
電池を入れ直す(接触不良が原因のことも)
リモコンをスマホのカメラで見る(赤外線が出ているか確認)
4.まとめ
エアコンが故障した場合、本体・室外機・リモコンのどこに異常があるかを特定し、それぞれ適切に対応することが重要です。
よくある故障の原因
本体:フィルターの汚れ、水漏れ
室外機:ゴミ詰まり、霜付き
リモコン:電池切れ
試せる応急処置
- ブレーカーのリセット(5~10分オフ→再投入)
- フィルター清掃(目詰まりが多いため)
- リモコンのリセット(電池を抜く→5分後に再装着)
- ドレンホースの掃除機吸引(水漏れ対策)
5.異常が続く場合の対応
賃貸の設備の場合
➡ すぐに管理会社やオーナー様へ連絡し、修理対応を依頼してください。
自身で設置したエアコンの場合
➡ 修理業者へ相談し、適切な対応を依頼してください。
焦げ臭いにおいや異音がする場合は、使用を中止し、直ちに連絡を!